水辺に浮かび たわむれる

水辺に浮かび　たわむれる

水鳥よ

おまえの　やわらかな　羽毛につつまれて

私は

静かにねむりたい

空を飛びかう

小鳥よ

とまり木で

自由にさえずり　うたう

鳥たちよ

私は　おまえの　おはらの下

タマゴになって

あたたかく　いつか生まれる事を

夢みて

ぬくもり　ねむりたい

私は　やわらかな

花から育ち

人にて　つまれた　わた毛にて

あたたかく　やさしく　つつまれて

安らかな　ねむりに　つきたい

今日もまた　頭が重く　こう思う

私のこの

やすらかに　ねむりたい　思いは

いつ天の神様に　届くやら

「神様おねがい」と

父が残した　お手紙を

くりかえし　くりかえし

読んでは

父の　やさしい　お心を

いつも思って　涙する

令和2年　7月12日　夜